12 薬師堂2017.06.23 17:49 温泉寺で最も一般的に見られる名称は、薬師堂である。 温泉神社の中にも、その前身が薬師堂と呼ばれるものである例が少なくないことは、随所で述べたとおりである。 薬師堂に本尊として安置されるているのは薬師如来である。薬師如来は、正確には、薬師瑠璃光如来という。かつて菩薩行...
8 ミニ温泉神社巡り(塩原温泉)2017.06.22 18:35 栃木県の北東部を流れる箒川沿いに泉質の異なる温泉がわき出している塩原温泉郷。古来「塩原十一湯」と呼ばれる・・・温泉が点在する。多くの文人が訪れたことで知られる。 温泉の多くは、それぞれが自らの温泉神社を持っている。各温泉神社はそれぞれ特色があり、いずれもア...
2 湯の手水鉢2017.06.19 04:40 長野県別所温泉の温泉街の真ん中の仲見世を通り抜け、その正面にある急な石段を34段登ると、高台に平坦な広い境内があり、石畳の奥に北向観音堂が建っている北向観音は天台宗の寺で、慈覚大師の開山である。本尊は千手観音菩薩であり、南面の善光寺阿彌陀如来に相対しているところから...
10 究極の温泉神社としての湯殿山神社2017.06.19 01:42月山道路から分かれて湯殿山道路に分け入り、さらに駐車場で専用バスに乗り換えて終点まで行き、そこから梵字川のせせらぎを聞きながら10分ほど山道を登り、最後に坂道を下ると参拝者入り口にたどり着く。そこで禊ぎを受け、裸足になって石畳の道を進むと、突然視界にご神体が飛び込んでくる。それは...
16 式内社たる温泉神社(その3)玉造温泉・岩井温泉2017.06.16 09:001 玉作湯神社 玉造温泉は、出雲国風土記に忌部神戸の神湯として登場する。出雲国造が、親任式のために朝廷に赴く際、この温泉で清浄潔斎したことから御沐の忌里とされている。玉造の名は、朝廷の祭祀に使う品を貢納する部民の一種である玉造部が、原石を採取して宝玉(勾玉、菅玉、丸玉)を作製し、...
11 温泉寺2017.06.14 11:33温泉地によっては、その発祥の由来など様々な歴史的経緯から、神社ではなく寺によって守護されているものがある。温泉寺である。 温泉寺のポピュラーな形態は薬師如来又は薬師堂であるが、そのものずばり温泉寺という名の寺院が存在する温泉地もある。これでは、是非訪ねて訪ねて見なければるまい。 ...
4 式内社たる温泉神社(その1)那須温泉・鳴子温泉・川渡温泉・いわき湯本温泉2017.06.12 04:48朝廷では、延喜年間(901~922)に全国の神社を調査した。この調査の結果に基づいて作られたのが延喜式第九神名上・第十神名下(いわゆる神明帳)であり、これに登載され神社を延喜式内社あるいは式内社という。創建が古く、由緒のある神社であることを示すものとされる。 岩本徳一「解題」・...
3 温泉神社の祭神2017.06.10 06:41 野沢温泉は、古くからの温泉地の風情を残しながら、決して古さを感じさせない温泉であ。共同浴場の外湯巡りが楽しめる。温泉街の中心地にほど近い場所にある麻釜(オガマ)は、源泉の湧出地であり、9つの源泉が湧出している湯だまりがあるが、その傍らには温泉の守り神である釜神が祀られている。石...
1 温泉神社とは2017.06.10 06:23 宿の浴衣に下駄履きで狭い石段を上がっていくと、平らな境内地が開け、正面に社殿が現れる。手前に手水舎があり、手を洗い口を漱いで社殿の前に立ち、賽銭を入れて鈴を鳴らし、手を合わせて無病息災や子授け・安産を祈願する。境内地から見渡すと、温泉街が一望できる。 どこの温泉地でも見られる温...